はじめに
こんにちは、Collaを運営するトラックレコード編集部です!
Collaは、皆様の業務やコミュニケーションのサポートをするSlackアプリで、Slack内で雑談のきっかけを創出する「シャッフル」機能が有名なのですが……じつはそれだけではありません。
感謝や活躍をSlack内で可視化する「キャンディ」、チームで毎日の自己開示を習慣化する「デイリー」、Slack完結で作れる社員プロフィール「トリセツ」など、さまざまな機能があるんです。
そこで、Collaの「中の人」であるトラックレコードで、どのようにCollaが活躍しているのかをご紹介できればと思います。
今回は、「Collaってじつはバリュー浸透にめちゃくちゃ貢献してくれる!」というお話です。
バリューの浸透って難しい!
近年、ミッション、ビジョン、バリュー(いわゆる「MVV」)が重要だとよく指摘されるようになり、MVVを策定する企業が増えてきました。また、「パーパス経営」という言葉も広まりはじめています。
トラックレコードでも、1つのミッションと8つのバリューを策定しており、その実現をめざして、日々業務に取り組んでいます。
しかしバリューをメンバー全員で共有するのは、簡単ではありません。特に新しいメンバーが次々と入ってくると、バリューに基づいた行動や意思決定をすることはおろか、バリューの内容をしっかり理解するのもなかなか大変です。
組織にバリューを浸透させるべく、MVVをまとめたマニュアルを作成したり、セミナーを行ったりする企業も少なくありませんが、苦労している企業も多いのではないでしょうか。日々の業務のなかで、バリューを常に意識しながら行動するのはそれだけ難しいものなのです。
キャンディは「感謝」の文化を醸成する
トラックレコードも、同じような課題を抱えていました。「仕事の喜びを最大化して世界を変える」というミッションを達成するべく、8つのバリューが策定されているのですが、内容がうまく伝わっていなかったり、忙しい日々のなかで意識できない場面があったりしました。
バリューが浸透しない要因はいくつか考えられます。たとえば、日々の業務を通してバリューを意識する機会がそもそも少ないから、というのも挙げられるでしょう。
かといって、強制的にバリューを守らせようとしても、メンバーの自発性を奪ってしまい、逆効果になりかねません。バリュー浸透のためには、「強制」するのではなく、あくまでバリューを意識して行動するきっかけを与え続けること、その仕組みをつくることが重要になります。
そこでトラックレコードでは、Collaの「キャンディ」機能の活用を推進することで、さらなるバリュー浸透を図っています。
キャンディは、簡単にいうと「感謝を可視化」する機能です。メンバー間で、良いことをした相手に対して、文字通りキャンディというかたちで感謝の気持ちを伝えられます。
こうした「キャンディ」の利用を推し進めるべく、トラックレコードではさまざまな盛り上げ施策を行っています。そのうちのひとつが、「バリュー表彰」です。キャンディには毎月はじめに、先月のキャンディを送った人やあげた人をランキングで表示する機能があります。これを利用し、「一番キャンディをもらった人」に、「一番キャンディを送っていない役員が、なにか(ささやかな)感謝の品をあげる」という施策を試験的に導入しています。
こうした施策もあり、トラックレコード内では「気軽に感謝を伝えよう」という意識がより高まってきています。社内では、以下のような声が聞かれました。
- キャンディは、一緒に働いている人の活躍を可視化できるのがいいと思います。感謝を伝えたり褒めたりするのって、意外に難しいので。
- 誰かへの称賛ってどうしてもハードルが高いというか、気軽にできるものじゃない気がしているのですが、キャンディがあると気軽にできていいです!
- キャンディを通して褒められるとやっぱ嬉しいです。あと、誰かがキャンディを送ると、それが連鎖して他の人もキャンディを送り合うということが発生しますね。
キャンディがバリュー浸透に役立つ理由
このキャンディ、じつはバリュー浸透においても役立ちます。というのも、キャンディを送るときに「バリュー絵文字」というものを送ることができるのです。そうすることで、「このキャンディは、このバリューに紐づいて送られているんだ!」ということが一目瞭然になります。
キャンディ機能でバリュー絵文字を送りあうことで、いまトラックレコードでは2つの良い流れが生まれています。
1つ目は、バリュー評価の透明性が上がることです。一般的に、バリュー浸透は上司から部下、いわゆる「上から下」のコミュニケーションになりがちです。しかし「キャンディ」は、立場にかかわらず送ることができますから、360度評価をすることが可能です。
何がバリューに紐づいた行動なのか、「上」だけでなく「横」のメンバーから学び取れるようになりますし、それぞれのメンバーが「自分は評価されるだけでなく、評価する側でもあるのだ」という意識を(しかもカジュアルに!)持てるようにもなります。
さらに透明性が上がると、他メンバーのバリュー行動からも学べるようになります。自分の関わる業務以外のことについて、知ることのできる機会は意外と多くありません。しかしキャンディが導入されていると、誰のどういう行動に対して誰がキャンディを送っているのかが、一目瞭然でわかるようになります。
このことは、バリュー浸透においてもきわめて重要です。というのも、他の人がバリュー絵文字とともにキャンディをもらっている姿を見て、「こういう行動をすることが、バリューの実現につながるのか!」と理解を深めるきっかけになるからです。あるメンバーは、こんな話をしてくれました。
- バリューの中にも、直感的なものと少しわかりにくいものがあるなと思います。たとえば、トラックレコードのバリューの1つである「Share Context(相互理解を築く)」はちょっとわかりにくい。Collaを見れば意味は確認できるのですが、具体的な行動が思い浮かびにくく、なかなか「Share Context」のバリュー絵文字を使う瞬間はありませんでした。でもふとしたとき、メンバー同士で「Share Context」を送っているのを見て、こういうことなんだなと、理解の促進につながりました。
2つ目は、フィードバックや評価の質が上がることです。トラックレコードでは、面談などのフィードバック時にも、キャンディを活用しています。
通常のSlackの絵文字(スタンプ)は、記録に残らず流れていってしまいます。一方で、キャンディで送られたバリュー絵文字は、Collaのウェブ版からまとめて閲覧することが可能です。そのため、そのメンバーがどういうバリューを体現できていたのか、あるいはどこに伸びしろがあるのかが、しっかり可視化できるようになります。
四半期や半期の面談をする際に、どうやって効果的なフィードバックを送るべきなのか、悩む場面も少なくないですよね。
キャンディ機能を活用することで、バリューをどこまで実践できていたのか、具体的なアクションに絡めてフィードバックできるようになります。これにより、バリューがどこまで理解されているのかを確認するとともに、定量的にどこまでバリュー行動を実行できているのか、伸びしろはどこにあるのかも可視化されるようになります。
フィードバックを送る側のメンバーは、
- 面談時のフィードバックに、キャンディの履歴を使っています。個々のメンバーのバリューを評価する際は、印象で伝えてしまうのはよくなくて、具体的な行動をもとにしたいと思っています。そういうとき、キャンディはそのときどういうバリュー絵文字を送ったのかかが、具体的なエピソードとともに履歴として残るので、「このエピソードはあなたのよい行動を象徴しているね」とフィードバックを送れるようになりました。6ヶ月ほどキャンディが溜まってくると、ますます価値が出てくるように感じています。
と、バリュー浸透に手応えを感じているようです。
また、フィードバックをもらう側のメンバーも、キャンディの履歴があることで、より質の高い振り返りができているといいます。
- 半期とか四半期で評価の面談をするときに、「この半年なにやった?」と聞かれるんですが、大体忘れてるんですよね(笑)。そのとき、「キャンディ」から逆引きできるのが助かっています。ネガティブなことって記憶に残るんですが、ポジティブなことは意外と忘れがち。「キャンディ」だと、バリューに紐づけて良かった行動の振り返りに使えるのがよいです!
ちなみに誰が一番キャンディをもらったのかが毎月知らされる「キャンディアワード」では、バリューごとの表彰もされます。「自分のこういうところが評価されているのか!」ということがわかると評判でした。
おわりに
価値観をどこまでメンバー間で共有できているのかによって、組織の成長スピードは大きく変わってきます。一方で、バリュー浸透はどこの組織も抱えている大きな課題です。目の前の仕事に追われていると、どうしても組織のバリューについて意識することがおろそかになりがちになってしまいます。
Collaの「キャンディ」機能を使うと、この「バリューの浸透」が日常の業務のなかで自然に、しかも感謝の気持ちを伝えながら組み込めると日々感じています。
ということで、バリューをチーム内で浸透させていくために、ぜひCollaをこんな感じで活用してみてはいかがでしょう、というお話でした。
次回はCollaの中の人が、オンボーディングでどのようにCollaを活用しているのかをご紹介できればと思います。また次回もよろしくお願いいたします!