榊間さんの簡単な自己紹介と会社内での役割・ミッションを教えてください。
ロジクラに最初のエンジニアとして入社し、在庫管理SaaS「ロジクラ」の立ち上げと開発を行いました。現在は執行役員としてプロダクトの立ち上げや採用・組織作りを担当しています。
事業内容、従業員規模、働き方について教えてください。
企業の可能性を拡げる流通インフラを実現するというミッションのもと、小売企業を対象に、在庫管理SaaS「ロジクラ」やxtormなど、市場の変化に対応して企業の成長を促進していくサービスを提供しており、直近2年で20,000社以上に導入していただいています。従業員規模は現状20〜30名(取材当時)で、オフィスはありますが、基本フルリモート・自由出社。ご家庭をお持ちの方も多く、柔軟な働き方が可能なのが特徴です。
とにかくハードルを下げて、気軽に賞賛し合える場を作りたい
キャンディ導入のきっかけ・背景を教えてください。
「フルリモート化」と「組織拡大」を同時に行ったため、チームが異なるメンバーとコミュニケーションをとる機会が減り、チームを跨いだコミュニケーション・協業に心理的ハードルを感じるメンバーがいるように感じました。これを改善するために、誰が何をしてくれているのか可視化したり、それぞれの気持ちを表明できる場を作りたいと考えていました。
他にも、チームが違った場合に、入社してから一度も話したことや顔を合わせたことがないメンバーが増えてきていたので、その点も課題に感じていました。
他にもオンラインでコミュニケーションを促進するサービスや手段があったと思うのですが、その中でなぜCollaを選ばれましたか?
とにかく気軽な点です。賞賛をバリューに紐づけたり、ポイント化して報酬にしたりすると感謝を伝えることに不要なハードルができてしまうので、一番シンプルなものが良いと考えていました。
というのも、元々リスペクトチャンネルというSlackのチャンネルを利用して、弊社の行動指針に紐づけてお互いの行動を称賛し合うチャンネルの運用をしていました。ただ、普通に「ありがとう」と思ったことでも、行動指針に紐づいていなかったら投稿しづらいといったハードルがメンバーの中で発生していました。そのため、そういったことを全部抜きにして本当に遊び感覚でお互いを褒め合える形にしたいと考えていた中で、Colla自体のパーソナリティや遊び心といった部分でまず楽しみながら運用できそうなところが一番の決め手でした。
ありがとうございます!Collaを導入する際、何か目標は設定されましたか?
1番ベーシックな目標でいうと、基本的に毎日キャンディのやりとりが行われることは最低限達成しようと考えていました。
Collaの導入前に他社のサービスを試しました。使い方を共有して、自分が使ったらみんな続く形で利用してくれるのではないかと考えていました。残念ながら、あまりうまく使われなくて…。その際に、導入後の広がりを作るためにはしっかりとしたプランが必要だと感じていたので、Collaを導入する際には目標設定を行いました。気軽に楽しみながら運用できる状態を目指し、上記の目標を設定しました。
チーム間の連携が促進され、業務効率化やマネジメント改善につながる
導入後、組織にどんな変化がありましたか?
今まで伝えきれていなかった感謝が表現できるようになり、会社としてはかなり活用できていると感じています。正直、キャンディ機能だけで組織の動きが劇的に変わるということはないですが、今までコミュニケーションをとる時に感じていたハードルを取り除くことでチーム間連携促進の第一歩を踏み出せたと思います。
例えば、CSチームから開発チームに寄せられた要望の改善スピードが上がりました。開発チームが改善をした後にCSチームがキャンディを送ることで、「やってよかったな!」と実感し、連携が強化されました。
キャンディの利用活性化に向けて取り組んでいることがあれば是非教えてください。
導入時が大事だと考えていたので、まずはSlackやリアルな場で発信が得意なメンバーを中心に利用促進チームを作り、チャンネルを活性化しました。その際、キャンディをバリューに紐づけることをやめ、送る内容も簡素化しました。利用促進チームのメンバーは毎日キャンディを投稿して、配られたキャンディを使い切ろうとしていましたね。その後2週間ぐらいで他のメンバーが自発的に使ってくれるようになり、現在は何もしていないです。
当時を振り返って、導入時における、マネジメント層や影響力のあるメンバーとの認識統一は重要だったと思います。
実際にどんなシーンでキャンディが飛び交いますか?
メンバー間でのキャンディのやりとりがメインで、チームを跨いだものが7割ほどを占めています。
榊間さんは執行役員を努められていますが、マネジメントの観点からCollaが役に立ったことはありますか?
各チームの特性みたいなものがよくわかるようになりました。何に取り組んでくれているか、何に感謝の気持ちを持ってくれるか、取り組み内容が他のチームからわかりやすいのかそうでないのか、発信できているのかできていないのか。その特性によって自分の動き方を変えることができています。
例えば、開発チームにとって大変な機能を開発したとしても、別のチームが見たときにそれがどの程度自分たちに役立つか実感してもらえず、そこまで良い反応をもらえないといったことがあります。キャンディがあることで、「こういったエンジニアの取り組みを評価してくれるんだ!」「こういう伝え方をすればこの機能の価値が伝わるんだ!」ということがわかるようになり、エンジニアチームとしての発信をどのようにすれば別チームとのコラボレーションが良くなるのかといったことを逆算して設計できるようになりました。